スタンダードTips4

 

 

いよいよ今月末から、今年最後の日本でのグランプリ「GP神戸」のグランプリトライアルが始まります。
当店でも毎月開催する予定ですので、予定の合う方は是非ご参加ください。
さて、グランプリトライアルのルール適用度は「競技」ですので、いつも参加しているFNMや店舗大会とは勝手が違う部分も多々あります。
今回はそこについて解説したいと思います。

 

 

 

そもそも何が違うの?
 簡単に言うと、「いつもよりもルールに厳しくなるから、対戦相手との意思疎通をしっかりして、丁寧にプレイしてね」ということです。
 違反をしたペナルティの中にはゲームの敗北といった重いものもあるので、注意してプレイしてください。
 とはいえ。先日違反処置規定が更新されたので、違反をしたら即ゲームの敗北、といったことは起こりづらくなったので安心してください。

 

 

 

気を付けるべきこと:大会準備

 

  • グランプリトライアルのフォーマットが構築(スタンダードやモダン)だった場合、デッキリストの提出が必要になります。

 受付する際にも記入する用紙がもらえるとは思いますが、念のため、記入したものを持参することをオススメします。
 デッキリストはhttp://wpn.wizards.com/en/resources/rules-documentsからダウンロードできます。

 

  • ライフの記録は推移の確認できるもので行うことを推奨します。一般的なのはメモ帳とペンですね。

 スマートフォンなど電子機器のライフカウンターアプリは使用できません。

  • スリーブが汚れていたりしてカードの区別がつく場合、ペナルティを受ける可能性があるので、可能ならば新品のスリーブを使用した方が安心です。

 その際、試合中にスリーブが裂けたりした時のために予備も用意するとなお良いですね。

 

  • マジックのカード、およびメインデッキ・サイドボードと同じスリーブはトークンとして使用できませんので、注意してください。

 また、おはじきやダイスなどのタップ・アンタップ状態の区別がつかないものも使用できません。

 

  • マジック・オリジンの両面プレインズウォーカーを使用する場合、3つの選択肢があります。
    • デッキに本物のカードを入れ、変身の度にスリーブから出す。
    • デッキにはチェックリスト・カードを入れ、公開情報(戦場や墓地)になった場合に本物を提示する。
    • デッキに本物のカードを入れ、変身する際にデッキに入っているものとは別のそのカード(例えば、デッキに4枚入っている場合は5枚目)を上に重ねて、それを変身させる。

 いずれの場合でも、デッキに入れるカードは「全て本物のカード」か「すべてチェックリスト・カード」である必要があります。
 《ヴリンの神童、ジェイス》は本物で、《異端の癒し手、リリアナ》はチェックリスト・カード、のようなことは出来ません。

 

  • チェックリスト・カードを使用する場合、該当するカード名の横の白丸を塗りつぶし、右下のスぺースにそのカードのパワーとタフネスを書き込んでください。

 マジックのカードはそのままだとインクをはじくので、書く前に軽く消しゴムをかけると書きやすくなります。

 

 

《ヴリンの神童、ジェイス》ならこんな感じ

 

 

 

・気を付けるべきこと:デッキリスト記入

 

必ず記入しなければいけないところ

 

    •  デッキの内容、名前、DCI番号はもちろんですが、忘れてはいけないのは右上のイニシャルの記入です。

 私、島村のデッキリストであれば右上のところに「S」と記入します。

 左側の部分には名前を記入しますが、

 Last Name : 苗字

 First Name : 名前

 です。

 名前の記入はローマ字の方が確認がしやすいので、ローマ字でお願いします。

 

デッキ内容の記入は特に間違いが起こりやすいです。

 よくあるミスとして

 

 ・カードの枚数が間違っている

  これがもっとも起こりやすいミスです。

  防ぐためには、記入する前に一度デッキをカードごとに並べ、それから記入するのが良いです。

  また、誤った枚数を記入してしまった場合は自分で訂正せずに、ジャッジを呼んで訂正してもらってください。

 

 ・カード名が間違っている

  カード名は正確な日本語か英語のものを記入してください。

  「ラブルマスター」や「Dig」のような通称や略称で記入してはいけません。

 

 ・カード名が読めない

  時間が無いからといって急いで記入するとジャッジが読めないような文字になってしまうことがあります。焦らず、丁寧に記入しましょう。

  英語でカード名を記入するときに、筆記体を使用するとチェックの際にジャッジが判別できなかったり、そうでなくとも時間がかかってしまう場合があるので、可能ならばブロック体での記入をお願いします。

 また、デッキリストはすべて「日本語」に統一してもらえると確認作業がスムーズに進められるのでご協力をお願いします。

デッキリストの不備は「ゲームの敗北」のペナルティをうけるため、正確に、丁寧に記入しましょう。

 

記入しなくてもよいところ

    • デッキの総枚数の部分は記入しなくても大丈夫ですが、確認のためにも記入した方が良いでしょう。
    • イベントの情報やデッキの名前なども記入しなくてもかまいません。

 ただ、入賞したリストがWebなどで掲載される場合には記入しておくといいかもしれません。

 

記入してはいけないところ

この部分はジャッジが記入する場所のため、記入してはいけません。

 

 

 

・気を付けるべきこと:試合中

 

  •  フェイズやステップの移行はしっかりと宣言してください。

 《クルフィックスの狩猟者》がいる場合のドローステップや《囁き森の精霊》がいる場合の終了フェイズなど、他のカードが見えてしまうような状況は特に注意してください。

 

  • ルールの間違いや意見の齟齬が生じた場合はすぐにジャッジを呼んでください。

 なにか問題が起こった場合、絶対に個人間で解決しないでジャッジを呼んでください。

 ただし、対戦相手が誘発型能力の誘発を忘れた場合にのみ、ジャッジを呼ばなくてもかまいません。(呼んでも大丈夫です。)

 また、試合を観戦していてルールの間違いに気づいた場合も、プレイヤーに直接言わずにジャッジを呼んでください。

 その際、一旦ゲームを止めるようプレイヤーに言っても大丈夫です。

 

  • チェックリスト・カードを使用している場合は、公開情報になったら対戦相手に提示してください。

 公開情報になるのは、両方のプレイヤーが確認できる状態になったときです。

 戦場や墓地に置かれたときや、《思考囲い》などで手札を公開した中にあったときなどですね。

 公開情報になっている枚数分の本物のカードを提示している必要があります。

 例えば、《巨森の予見者、ニッサ》を示したチェックリスト・カードが墓地に1枚、戦場に1枚、《思考囲い》で公開された手札に1枚あった場合、本物の《巨森の予見者、ニッサ》が3枚提示されなければなりません。

 

  • IDやトスの相談は対戦相手とのみおこなってください。

 ID(合意による引き分け)をする場合はお互いに確認したうえで、結果記入用紙の右の部分に『ID』と記入して提出してください。

 勝利数などの部分は未記入で大丈夫です。

 その場合の相談は対戦相手とのみおこなってください。隣の席のプレイヤーと相談してはいけません。

 IDは結果を結果記入用紙に記入する前であれば、いつでも可能です。

 

 自分があと1勝すればシングルエリミネーションに残れる、などの理由で対戦相手にトス(投了)をお願いすることがあるかもしれません。

 その際も相談は対戦相手とのみおこなってください。

 また、「賞品のパックを譲るから」などの物品の譲渡を条件にトスをお願いするのは絶対にしてはいけません。

 

 

いかがでしたでしょうか。

普段の大会よりも敷居は高くなっていますが、是非参加してグランプリ神戸のBYEを獲得してください!

それではまた次回。